車の査定において、事故車が大幅に減額されるというのは、ご存知の方も多いことでしょう。
しかし、査定額が大幅に減額されるのは事故車ばかりではありません。
実は水没車の査定額も事故車に負けないくらい、大幅に減額されてしまうのです。
水没車といっても、川に転落したりした車のことだけではありません。
ゲリラ豪雨などによって、道路の水かさが上がってしまい、車のフロアよりも上に水が入り込んでしまった状態の車も水没車と呼びます。
ゲリラ豪雨による水没は、なかなか防ぐことが困難で、突然雨が降り出したかと思うと、あっという間に道路が川のようになってしまったりします。
地盤の高いところに避難すればいいのですが、適当な場所を探す間もなく、フロアより上に水が浸水してしまうことも多いのです。
一度フロアよりも上に水が浸水してしまった車は、たとえその後に室内をきれいに乾燥させたとしても、ニオイなどが残ってしまいます。
ベテランの査定士は、室内のニオイを嗅いだだけで、水没車であることを簡単に見抜いてしまいます。
仮に室内のニオイがそれほどなかったとしても、車内のシートを固定しているボルトなどの金属部分にサビが出てしまうことがあります。
そういった細かな部分も、査定のプロは見逃しません。
たとえあなたが水没車であることを隠していたとしても、プロの査定士にはしっかりと見抜かれてしまうことになります。
もちろん、水没車といってもランクがあります。
フロアにぎりぎり浸水程度であれば、30%ほどのマイナス査定で済みますが、これがダッシュボードあたりまで水が入った車の場合には、50%程度まで査定額が下がってしまうようです。
つまり、本来であれば100万円の査定額になる車であったとしても、50万円になってしまうということです。
このように、車を水没させてしまうと価値が一気に下がってしまうために、出かける際には天気予報で雨雲の動きなどをよく確認して、ゲリラ豪雨などに巻き込まれないようにしたいものです。
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